Windows7ボリュームラインセンスでVDI※追加ライセンスが必要

ボリュームライセンスは本当にややこしく
中小企業ではそのメリットよりも管理上のデメリット(というか理解に至るまでのコスト)
のほうが多いのでなかなか導入しているところは少ないかと思います

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【PC Watch】 続・意外に安い ボリュームライセンスでWindows 7を導入する ~SA特典に関する訂正とQ&A

細かい点はさておき
上記の記事を読んで注目できることは
Windows7のボリュームライセンス(SA特典付)であれば
仮想環境で同時に4つまで実行可能だということ。

それぞれリモートデスクトップを有効にすることで
いわゆる個人的なVDIVirtual Desktop Infrastructure環境を構築できることにもなります。

現在のデスクトップサーバのスペック的にも仮想マシン4台程度が限界ですので
個人で異なるOS(Windows7、Vista、XPなど)のテスト環境を用意したり
中小企業において1台分のライセンスで最新のWindows7を一気に4台分導入し
バックアップやセキュリティ、運用上のメリットを享受したりもできます。
仮想デスクトップ環境を別ユーザへ提供する場合どのような形態であれ必ずWindowsVECDライセンスが別途必要になります。
 これは同時利用でなくアクセスする台数分必要な月額払いのライセンスです。
 金額は調べてはいませんがOpenバリュー以上のライセンスでの導入となる為敷居も高く
 つまり中小企業でWindowsのVDI環境を提供することはほぼ不可能でした。

中小企業ではVDIは提供できないため
用途によって代わりに検討できるのがターミナルサービスの後継である
リモートデスクトップサービスとなります。※WindowsServer2008R2Foundation以上+別途ライセンスが必要

 

話を戻しまして個人的なVDI環境を構築するのに
実際のコスト計算をすると

  • 格安サーバマシン ¥15000
    ※現在は搭載されてませんが今後全てのCPU(Celeronも含め)に仮想マシンの支援機能が搭載予定。
  • HDD 1TB+1TB \16000 (仮想マシン用+バックアップ用)
  • メモリ 8GB ¥12000
  • OS:Windows7 L+SA ¥33,568
    ※ホストOSにはWindows7Enterpriseか無償のHyper-V Server2008R2を利用する。(追加コストなし)
    ※Hyper-V Server2008R2のほうがパフォーマンがよく管理ツールが使えるが運用は難しい

現在のところはCPUも換装しなければなりませんが
それでも10万円以内で4台分のVDI(ホストOSも使えば5台?)環境が構築できますね。

VDIなのでマルティメディア処理はほぼできませんがビジネスでは不要ですし
現在使用している旧式のPCのままハードの交換なく移行を済ませることができます。
ターミナルサーバと違いそれぞれの仮想OSにソフトウェアライセンスが必要ですが
逆にわかりやすくもあり、完全に独立しているので他のユーザの変更が別のユーザに影響することはありません。
OfficeなどのライセンスはOEM版ではなくパッケージ版を使っているなら元を削除して移行できます。
アンチウィルスも無償化してリリースされることですし環境は整いつつありますね。
Windows7が馴染めないようならXPへダウングレードして使用することも可能です。

 

Hyper-V Server2008R2でのCAL

WindowsServerを純粋に仮想プラットホームとして使用する場合は
CALが必要ないようです

既存のOSライセンスやCALがあれば仮想プラットホーム移行時に利用でき
追加コストもないことになりますが
新規導入では仮想環境用のOSの分も用意しなければならないため
素直にWindowsServer2008R2Standard(仮想インスタンス1)以上で
CALを共有できるほうがいいですね。