HP iLO[Integrated Lights-Out ]

OSとは切離されたマネジメントチップ+マネジメントポート(LAN)による管理ツール

HP Integrated Lights-Out (iLO)
日本HP – HP Integrated Lights-Out 4 (iLO 4)- 製品比較

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サーバー本体には上記のようなタグ添付されており
同じネットワークからブラウザでDNS Nameを入力してアクセス
AdministratorとパスワードでiLOにアクセスできます。

Gen8はiLO4が搭載されてます。最新版はファームウェア2.03.(2015/3/1)
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iLOは高度な機能を使用する場合にライセンスを購入して有効化する仕組みです。

iLO Essentials ¥14,000(税抜)
iLO Advanced ¥54,000(税抜)
iLO 60日試用版

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ライセンスがなくても有用な機能は利用でき
リモートコンソールも短時間であれば接続できるので
問題調査に役立ちます。

普段はリモートデスクトップで
本格的なハードウェア問題に遭遇したとき
60日試用版を利用するのもよいでしょう。

初めからライセンスを購入してモニター・キーボードを廃した
ヘッドレスサーバーとしても運用可能です。

 

■リモートコンソール

リモートコンソールはWeb版だけじゃなく
アプリ版もあるので各種環境で手早く実行できます。

HP Lights-Outスタンド アロン リモート コンソール for Windows

2015-03-03 12_56_21-Program Manager

コマンドラインからも起動可能
ショートカットを用意しておけば複数サーバの起動が可能です。(作成場所のセキュリティに注意)

> hplocons.exe -addr address[:port] -name loginname -password password

モバイルアプリも

Apple App Store HP iLO Mobile
Google Play HP iLO Mobile

ちなみにリモートコンソールは
HP Intelligent Provisioning 操作中はライセンスがなくてもタイムアウトしませんでした。

 

■iLO3

ついでにiLO3でも確認。
ML110G7のiLO3最新版はファームウェア1.82(2015/3/1)
こちらは標準設定だと物理的にLAN1と共用になっている(異なるMACアドレス)

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HP ProLiant ML310e Gen8 v2

 

安いタワーサーバといえばほぼHP一択になってきた感があります。

何故かといえば標準でマネジメントチップおよびマネジメント用LANポートが使用できること
Windowsが起動しない状態でもリモートから原因調査を行うことができ
有償ライセンスを使用すればヴァーチャルKVMが利用できるので
ヘッドレスサーバとして電源とLANの接続だけでNASのように利用も可能です。

他にも標準で有用な管理ツールが実装されており
サーバの運用管理に役立ちます。

 

内部

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効率的なエアフローになるよう独自仕様な部品も多く
注文した構成のまま使うのが基本ですね。

 

セットアップ

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WindowsServerモデルを購入していれば自動でOSのセットアップが始まる。

 

■ BIOS(RBSU[ROMベース セットアップ ユーティリティ ])

起動するには【F9

2014-09-09 18_32_30-ProLiant - 172.19.70.92014-09-09 18_33_24-ProLiant - 172.19.70.9

 

 

■ HP Intelligent Provisioning

BIOS(iLOに実装)上で実行できるシステム設定メンテナンスツール
起動するには【F10

 2014-09-09 17_13_32-ProLiant
初期設定で日本語を選択すれば以後は日本語のGUIで操作可能

2014-09-09 17_18_14-ProLiant2014-09-09 17_20_26-ProLiant2014-09-09 17_20_51-ProLiant2014-09-09 17_22_12-ProLiant2014-09-09 17_51_26-ProLiant

  • OSのインストール
  • 各種ファームウェアのアップデート
  • 診断テスト
  • RAID設定
  • 各種設定
  • データ消去 を行うことができる。
  • DVD版もある
    OSに依存することなく実行できて便利だが
    チップの性能に依存しているためか動作は少々遅い。
    日本語に対応している。

HP ProLiant サーバー Gen8 シリーズ – Intelligent Provisioning リカバリメディアを適用する方法

HP Intelligent Provisioning ユーザーガイド

ライセンスがなくてもiLOのリモートコンソールで動作可能

 

・HP Intelligent Provisioning Update DVD

2014-09-09 18_12_19-ProLiant

 

■ オンボードRAID(HP Dynamic Smart Array B120i)

HP Dynamic SmartアレイB120iコントローラー

チップセットを利用したソフトウェアRAIDと思われます。
RAID0かRAID1および1+0に対応するオンボードRAIDコントローラー
オプションの512MB FBWCモジュールを取り付ければRAID5にも対応

ホットスワップにも対応しているようです。(ホットプラグはオプション対応)

起動中、強制的にHDDを外すのは問題ありませんでしたが
通電中に元に戻したときサーバが落ちました。
SATAモデルですから基本的には電源を落とした状態で
扱うべきでしょうw

 

問題なのは復元方法
ただ元に戻しただけでは復元は始まらず

RAID管理ツール(アレイ コンフィギュレーション ユーティリティ)からも復元操作はできません。

起動前のPOST表示で復元操作を行うか選択が出るので
これを見逃さず【F1】キーを押せば動作が変更されます2014-09-22 16_31_14-ProLiant - 172.19.70.9

 

・アレイ コンフィギュレーション ユーティリティ

起動するには【F5
Windows上からはHP System Management Homepage上で動作

 

・HP Smart Storage Administrator

HP Smart Storage Administratorは

    1. 起動時に直接立ち上げるモード【F5】(英語)
    2. HP Intelligent Provisioning 【F10】 内で動作するモード
    3. Windows上で動作するアプリケーション
      がありほとんど同じGUIのツールとなっている 。

    2014-09-09 18_48_272014-09-09 18_49_132014-09-09 18_50_212014-09-09 18_50_562014-09-09 18_51_472014-09-09 18_52_262014-09-09 18_53_16

    構築や診断はできるのだが修復するようなメニューは用意されていない

 

■ iLO[Integrated Lights-Out ]

別記

 

■ OS上の管理ツール

 

・HP System Management Homepage

システム マネジメント ホームページ V2.0

https://localhost:2381

2015-02-22 17_59_44_HPSMHHP System Management Homepage-2014-07-08 13_19_57-(new)so2-fs

iLOの情報、WBEMを統合してOS上のWebサーバ経由(ブラウザ)で確認できる。
ログインはOS上の管理者アカウントを用いる。

 

・HP Insight Diagnostics

ハードウェア関連の情報を表示

2014-07-08 13_24_53-(new)so2-fs_re

 

・HP Smart Update Manager

* RECOMMENDED * HP Smart Update Manager
HP Smart Update Manager ユーザーガイド
HP Smart Update Manager リリースノート
現在のバージョンは7.1.0(2015.02現在)

各種OS、オフラインなどでアップデートを行うツール群

ここではWindowsサーバー(localhost)上のオンラインモードで試してみる。
ブラウザで実行するWebUIとなっている。

2015-02-22 18_45_HPSUM01
ダウンロードしたzipファイルを解凍して
HPからアップデートしたいファイルを同じディレクトリに保存
hpsum.batを管理者として実行

2015-02-22 18_45_HPSUM02
自動的にブラウザが起動してGUI操作可能状態になります。

2015-02-22 18_45_HPSUM03
ローカルホストガイドアップデートを実行

2015-02-22 18_45_HPSUM052015-02-22 18_45_HPSUM062015-02-22 18_45_HPSUM092015-02-22 18_45_HPSUM11
自動でパッケージがインストールされる

基本的にはHP Service Pack for Proliant(HP SPP)のためのインストールツールだと思われます

あんまりスマートな操作感ではありませんが
アップデートの管理や複数サーバ+複数アップデートを一度に実行するには
良いツールなのかもしれません。
しかし1台のローカルスタンドアローンでわざわざ利用するツールではないのかな

適応すべきかわからないパッケージや対話形式でよくわからないパッケージなど
一度に確認できるので慣れは必要ですが使いこなせれば有用なツール。

 

・HP ProLiant インテグレーテッド マネジメント ログ ビューア

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