安いタワーサーバといえばほぼHP一択になってきた感があります。
何故かといえば標準でマネジメントチップおよびマネジメント用LANポートが使用できること
Windowsが起動しない状態でもリモートから原因調査を行うことができ
有償ライセンスを使用すればヴァーチャルKVMが利用できるので
ヘッドレスサーバとして電源とLANの接続だけでNASのように利用も可能です。
他にも標準で有用な管理ツールが実装されており
サーバの運用管理に役立ちます。
内部
効率的なエアフローになるよう独自仕様な部品も多く
注文した構成のまま使うのが基本ですね。
セットアップ
WindowsServerモデルを購入していれば自動でOSのセットアップが始まる。
■ BIOS(RBSU[ROMベース セットアップ ユーティリティ ])
起動するには【F9】
■ HP Intelligent Provisioning
BIOS(iLOに実装)上で実行できるシステム設定メンテナンスツール
起動するには【F10】
初期設定で日本語を選択すれば以後は日本語のGUIで操作可能
- OSのインストール
- 各種ファームウェアのアップデート
- 診断テスト
- RAID設定
- 各種設定
- データ消去 を行うことができる。
- DVD版もある
OSに依存することなく実行できて便利だが
チップの性能に依存しているためか動作は少々遅い。
日本語に対応している。
HP ProLiant サーバー Gen8 シリーズ – Intelligent Provisioning リカバリメディアを適用する方法
HP Intelligent Provisioning ユーザーガイド
ライセンスがなくてもiLOのリモートコンソールで動作可能
・HP Intelligent Provisioning Update DVD
■ オンボードRAID(HP Dynamic Smart Array B120i)
HP Dynamic SmartアレイB120iコントローラー
チップセットを利用したソフトウェアRAIDと思われます。
RAID0かRAID1および1+0に対応するオンボードRAIDコントローラー
オプションの512MB FBWCモジュールを取り付ければRAID5にも対応
ホットスワップにも対応しているようです。(ホットプラグはオプション対応)
起動中、強制的にHDDを外すのは問題ありませんでしたが
通電中に元に戻したときサーバが落ちました。
SATAモデルですから基本的には電源を落とした状態で
扱うべきでしょうw
問題なのは復元方法
ただ元に戻しただけでは復元は始まらず
RAID管理ツール(アレイ コンフィギュレーション ユーティリティ)からも復元操作はできません。
起動前のPOST表示で復元操作を行うか選択が出るので
これを見逃さず【F1】キーを押せば動作が変更されます
・アレイ コンフィギュレーション ユーティリティ
起動するには【F5】
Windows上からはHP System Management Homepage上で動作
・HP Smart Storage Administrator
HP Smart Storage Administratorは
- 起動時に直接立ち上げるモード【F5】(英語)
- HP Intelligent Provisioning 【F10】 内で動作するモード
- Windows上で動作するアプリケーション
がありほとんど同じGUIのツールとなっている 。
構築や診断はできるのだが修復するようなメニューは用意されていない
■ iLO[Integrated Lights-Out ]
別記
■ OS上の管理ツール
・HP System Management Homepage
システム マネジメント ホームページ V2.0
https://localhost:2381
iLOの情報、WBEMを統合してOS上のWebサーバ経由(ブラウザ)で確認できる。
ログインはOS上の管理者アカウントを用いる。
・HP Insight Diagnostics
ハードウェア関連の情報を表示
・HP Smart Update Manager
* RECOMMENDED * HP Smart Update Manager
HP Smart Update Manager ユーザーガイド
HP Smart Update Manager リリースノート
現在のバージョンは7.1.0(2015.02現在)
各種OS、オフラインなどでアップデートを行うツール群
ここではWindowsサーバー(localhost)上のオンラインモードで試してみる。
ブラウザで実行するWebUIとなっている。
ダウンロードしたzipファイルを解凍して
HPからアップデートしたいファイルを同じディレクトリに保存
hpsum.batを管理者として実行
自動的にブラウザが起動してGUI操作可能状態になります。
ローカルホストガイドアップデートを実行
自動でパッケージがインストールされる
基本的にはHP Service Pack for Proliant(HP SPP)のためのインストールツールだと思われます
あんまりスマートな操作感ではありませんが
アップデートの管理や複数サーバ+複数アップデートを一度に実行するには
良いツールなのかもしれません。
しかし1台のローカルスタンドアローンでわざわざ利用するツールではないのかな
適応すべきかわからないパッケージや対話形式でよくわからないパッケージなど
一度に確認できるので慣れは必要ですが使いこなせれば有用なツール。
・HP ProLiant インテグレーテッド マネジメント ログ ビューア