年明けしたこともあり、各種発表が相次ぎました。いくつかテストを交えましてさらっとレビューしていきたいと思います。
Windows7(+VirtualBox 2.1)
Technetからダウンロードした日本語版(x86)をVirtualBox 2.1でインストールしてみました。
インストール自体はVistaと変わりなく多少インストールにいくまでの画面の表示が長いかなという具合です。
仮想マシンなので新規インストールとなるはずですが選択肢には
「アップグレード」「カスタム」で表示されます。「アップグレード」はできないので「カスタム」でインストールしました。
Windows7自体はVistaSP2ベースということもあり
デスクトップ(タスクバー)以外にそれほど見ための変更点はありません。
まだベータ版ということもありますがここからそれほど大胆な変更もないでしょう。
ベータ版ですが非常に安定しているように思えます。
一部が英語のままである以外は完成度は高そうです。
最近のMSはRC1の前のベータ版を一般公開するようになっているので
製品の完成度にある程度自信を持っているように見受けられます。
大きく違うのは標準でインストールされるアプリケーションが少なくなっているという点でしょう。
ベータ版はUltimateにもかかわらず少ないです。
Windowsメールも廃止され必要な方はWindowsLiveメールを別途インストールする形になると思います。
(大概のOEMではデフォルトでLiveアプリケーションをインストールすることになると思いますが。)
なぜかWindows7はネットブックでも快適に動作する軽量OSであるかのような過剰な期待が見受けられますが
WindowsXPよりも軽くなっているようなことはありません。
しかしVistaをチューニング+GUIの改良でより使いやすくなっていることは事実で
XPを引退させるには十分でしょう。
なおネットブックに搭載されるCPUは現状で強化される予定はなく
次の製品Lincroft(リンクロフト)は統合化(それに伴う実装面積の削減と消費電力の減少)が中心で
CPU性能自体は伸びないとされてます。
(ディアルコアがネットブックにも搭載される可能性はあるが現状のAtomでもその予定はある。)
しかし統合化されるグラフィックとメモリ周りは強化されると思われ、
また問題であったCPU以外の消費電力削減が劇的によくなるとされてます。
少々脱線しましたが話題にならないようなWindows7の特徴を見ていきましょう。
- デフォルトで言語バーがタスクバーに統合されていない。
サポートからのフィードバックによる改善でしょうか
なお一番右下の四角いゾーンは「デスクトップの表示」をする機能になっています。
- アンチウィルスソフトは搭載されていない。
MSは今年中にウィルスソフトの無償化を計画してますがとりあえず現状でWindows7にはのってません。
競合他社の反発も考えそのままインストールはされない可能性も高そうです。
なおWindowsDefenderもありません。(アンチウィルスと統合化予定だからかな)
- IE8、WMP12、.NET3.5.1、PowerShell V2を搭載
- 「コンピュータ」「フォルダ」ではなく「コンピューター」「フォルダー」
なにやらコンピュータ関連のカタカナ語表記を統一するような動きがあったかと思いますが
その影響なのかもしれません。
- エクスペリエンスインデックスの評価数値が5.9から7.9まで上昇
- HDD領域は6GB弱(ページングファイル1024MB、休止状態無効)
Vistaよりは少ないですがさすがにXPほどにはなってません。
サンプルファイルなどもまったく入ってないこともあるかと思いますがかなり絞っている印象です。
Business以上のエディションではシャドーコピーが有効なため使い続ければさらに消費します。
しかしネットブックの限界である16GBのSSDでも使用は可能なようです。
- メモり使用量は起動時で300MBほど
実際のPCで使用する場合でも512MBで何とか動きそうな気がしますが
最近のメモリを大量消費するアプリケーションを考えるとやはり1GB程度のメモリは必要でしょう。
- コマンドプロンプトで日本語入力が可能に
一部のコマンド設定では日本語名称での入力が必要となるためその対応と思われます。
VirtualBox2.1.0ではさまざまな機能が強化されてますが
特に便利になったのが他の仮想化ソフトと同じくネットワークのブリッジ機能が使えるようになったことです。
多少安定性に難がある点も見受けられますがデフォルトのまま使用するには安定してそうです。
現在のデスクトップ仮想化ソフトではサポートOS、パフォーマンスの面で最適でしょう。
VirtualPCはぜんぜんアップデートしませんし・・・。
最初はVistaの設定でSATAポート0にHDDを接続。そのままインストールしています。
GuestAddititonはそのままではインストールできないためインストールの実行ファイルで互換性設定をVistaに変更します。
エクスペリエンスインデックスはグラフィックを除いてまあまあの数値。
ディスクパフォーマンスが仮想HDDにもかかわらず良いのが好印象です。
(仮想HDD保存領域に使用しているのはストレージ専用のSATA接続の1TBHDD)
ここでVitualBoxはグラフィックが強化されているのを思い出して設定変更。
ビデオメモリを128MBして3Dアプリケーションを有効化
ついでにホストコンピュータがサポートするVT-xとNXを有効化します。
しかしこの状態で起動してグラフィックドライバーが新たにインストールされても
Aeroは有効にならずパフォーマンスもあがりません。
逆にマウスのキャプチャ機能が無効になってしまいました。
あとから有効化したのが悪いかと思い再インストールしようとしましたが
CDからインストーラーが起動するとブルースクリーン。仮想マシンの電源を切って再起動すると
今度は仮想マシン自体がハングアップ。
何度やっても同じ繰り返しなので仮想HDD自体を作り直したらうまくインストールできました。
今度はマウスのキャプチャ機能も無効化されません。
でもやっぱりAeroは有効にならずさらにエクスペリエンスインデックスを見るとVT-xを有効化したからか
CPU性能が「5.1」から「4.6」に下がりました。ですが仮想マシンの起動速度などを見ると速くなっている気がするので
VT-xの効果はあるかと思います。
VirtualBoxは以前のバージョンからも含め仮想マシンへのOSインストール後に設定変更すると
不安定になるような印象があります。仮想マシンを作成するときはオプション設定を含めて検討した後から
インストールしたほうがいいようです。
VAIO type P
まさに待っていたモバイルノートといえます。
値段が高くなるとはいえ消費電力、小型化の面でも有利な
Z系Atomの採用例が少なすぎるので気をもんでいたのですが
ネットブックユーザがヘビーユーザに多いことを考えると
値段さえ折り合えがつけば乗り換える人が多いんじゃないでしょうか
自分も目的もなく欲しいと思ってしまう人だけれどここはぐっと我慢して
Lincroft(リンクロフト)化したWindows7のtypeP待ちで(2010年あたりかな)
Dellが全PCへのプリンストールを決定しているようだしこれから使用者が増えそうです。
ベータ版からの機能強化は少ないですが以前のバージョンよりは多くの機能強化が盛り込まれてます。
2009/1/10